春ロケーション撮影を美しく仕上げるために
——美容スタッフだからこそ伝えたい、屋外ヘアセットのポイント——
春は、桜や菜の花といった季節感あふれるロケーション撮影がスタートする特別なシーズンです。柔らかな自然光、風に揺れる花々、開放感のある空気感は、スタジオ撮影では表現できない魅力があります。その一方で、屋外ならではの注意点も多く、美容スタッフとしての事前のアドバイスやヘアセットの工夫が、仕上がりを大きく左右します。ここでは、春のロケーション撮影に向けて知っておきたいポイントを、美容目線でまとめました。

日差しと光を味方につけるヘアデザイン
春の日差しはやわらかく、透明感のある写真を残せる反面、時間帯によっては逆光やトップからの強い光が入ることもあります。分け目がくっきり出すぎたり、頭頂部が平面的に見えてしまうことがあるため、ヘアセットでは立体感を意識することが大切です。トップに程よいボリュームを出し、後れ毛や顔まわりに動きをつけることで、光を受けたときに柔らかく女性らしい印象になります。特に桜ロケーションでは、光と花びらが重なるため、作り込みすぎないナチュラルさが映えます。


風対策は屋外ヘアセットの基本
ロケーション撮影で最も注意したいのが風です。春は穏やかなイメージがある一方、実際には突風が吹くことも少なくありません。ダウンスタイルやルーズなアレンジは魅力的ですが、風で崩れやすいため、ベース作りが重要になります。事前にしっかりとカールを仕込み、表面だけでなく内側から固定することで、動きがありながらも崩れにくいスタイルに仕上がります。また、低めのシニヨンや編み下ろしなど、風の影響を受けにくいデザインを提案するのも一つの方法です。
ロケーションに映えるヘッドアクセサリー選び
屋外撮影では、ヘッドアクセサリーの存在感もスタジオ以上に重要です。広い背景の中では、小さすぎるアクセサリーは埋もれてしまうことがあります。桜ロケーションには、ゴールドやパールをあしらった繊細なデザインや、花モチーフのアクセサリーがおすすめです。一方、菜の花ロケーションでは、白やアイボリーなど明るめの色味を選ぶことで、黄色の花畑の中でもバランスよく映えます。風でずれにくいよう、しっかり固定できる仕様かどうかも事前に確認しておくと安心です。
事前カウンセリングで安心感をプラス
屋外撮影は天候や環境に左右されるため、不安を感じるお客様も少なくありません。だからこそ、美容スタッフからの事前の説明やアドバイスが大切です。「風がある場合はこのような仕上がりになります」「ロケーションでは少し動きのあるヘアがおすすめです」と具体的に伝えることで、当日のイメージがしやすくなり、安心して撮影に臨んでいただけます。
春のロケーション撮影は、自然と調和したヘアメイクが何よりの魅力です。スタジオとは違う視点でヘアセットを考え、日差しや風、背景とのバランスを意識することで、より美しく、記憶に残る一枚を残すことができます。美容スタッフだからこそできる細やかなサポートで、春ならではの特別な撮影時間を一緒に作っていきましょう。

